2025.11.15 最終更新日:2025.11.06

炎上対策は万全?企業の信頼を守るためのSNS運用リスク管理ガイド

炎上対策は万全?企業の信頼を守るためのSNS運用リスク管理ガイド

「この投稿、面白い!」「この情報、役に立った!」そんなユーザーの声が、ビジネスを大きく成長させるSNSの時代。多くの企業が、顧客とのダイレクトな接点として、その活用に力を入れています。しかし、その光が強ければ強いほど、影もまた濃くなるもの。

たった一つの不適切な投稿、たった一人の従業員の気の緩みが、一瞬にして炎上の火種となり、長年かけて築き上げてきたブランドの信頼を灰燼に帰してしまう…そんな悪夢のような事態が、決して他人事ではなくなっています。

 

私自身、長年Webマーケティングの現場で多くの企業のSNS運用に携わってきましたが、投稿ボタンを押す指が震えるような、ヒヤリとした経験は一度や二度ではありません。「この表現で、誰かを傷つけないだろうか」「この写真は、本当に権利関係をクリアできているだろうか」と。その緊張感こそが、企業の信頼を守る最後の砦なのだと、今では確信しています。

 

これからお話しするのは、SNSという強力な武器を安全に使いこなし、企業の未来を守るためのリスク管理術です。炎上がなぜ起きるのかという原因分析から、具体的な予防策、そして万が一の事態に陥った際の鎮火方法まで、私が現場で培ってきた知見を交えながら、余すところなく徹底的に解説していきます。

 

1.SNS炎上が企業に与える深刻なダメージとは

SNSの「炎上」と聞くと、一時的なネット上のお祭り騒ぎで、しばらくすれば忘れ去られるもの、と考えている方がもしいるとしたら、その認識は根本的に改める必要があります。

 

現代の企業にとって、SNS炎上は単なる「評判の低下」では済みません。それは、事業の根幹を揺るがしかねない、複合的で深刻なダメージをもたらす経営リスクそのものです。

具体的に、炎上が企業にどのようなダメージを与えるのかを解説します。

 

1. 売上の急落

 

最も直接的で分かりやすいダメージが、売上の急落です。

  • 炎上によって引き起こされた不買運動や、ブランドイメージの悪化は、顧客の購買意欲を著しく削ぎます。
  • ある消費財メーカーの事例では、たった一つの広告表現が炎上した結果、翌月の売上が前年比で40%もダウンするという深刻な事態に陥りました。
  • 一度失った顧客の信頼を取り戻すのは、新規顧客を獲得するよりも遥かに困難な道のりです。

 

2. 株価への深刻な影響

 

特に上場企業の場合、株価への影響も見過ごせません。

  • 炎上は、企業のコンプライアンス体制やリスク管理能力への疑念に直結し、投資家たちの売りを誘います。
  • 企業の社会的責任(CSR)が重視される現代において、SNSでの不祥事は、企業の持続可能性に対する重大な懸念材料と見なされるのです。

 

3. 組織内部への計り知れないダメージ

 

意外と見過ごされがちですが、組織内部へのダメージも深刻です。

  • 人材採用への壊滅的な悪影響

今の就職活動世代は、企業のSNSを当たり前のようにチェックします。

過去に大きな炎上を起こした企業は、「コンプライアンス意識が低い」「従業員を大切にしない会社かもしれない」というレッテルを貼られ、優秀な人材から敬遠されてしまいます。

 

  • 従業員の士気の低下と疲弊

炎上が起きると、批判の電話やメールが殺到し、顧客対応部門の従業員は心身ともに疲弊します。

SNS担当者や関係部署の社員は、連日の対応に追われ、本来の業務が完全にストップしてしまいます。

「自分の会社が世間から非難されている」という事実は、従業員のエンゲージメントや自社への誇りを著しく傷つけ、最悪の場合、離職にも繋がります。

 

4. 未来永劫残り続ける「デジタルタトゥー」

 

何よりも恐ろしいのは、これらのダメージが半永久的に残り続けることです。

  • 炎上の記録は、「デジタルタトゥー」として半永久的にインターネット上に残り続けます
  • 検索すればいつでも誰でも簡単にアクセスできてしまうため、数年後、新しい取引を始めようとした相手が社名で検索した時に、過去の不祥事が表示されるリスクがあります。
  • 炎上とは、その瞬間のダメージだけでなく、未来にわたって企業の足を引っ張り続ける、重い足枷となるのです。

SNS炎上は、小さな火種から始まるかもしれません。

しかし、その火は企業の信用、売上、人材、未来といった、最も大切な資産を容赦無く焼き尽くす大火事へと発展する可能性を秘めているのです。

 

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2.炎上の典型的なパターンと原因の分析

「まさか、うちの会社が炎上するなんて…」多くの炎上事例で、当事者たちはそう口にします。しかし、炎上は決して偶然や不運だけで起きるものではありません。その背後には、必ずと言っていいほど、いくつかの典型的なパターンと、組織に潜む構造的な原因が存在します。未来のリスクを回避するためには、まず過去の失敗から学ぶことが不可欠です。

 

炎上の火種となるパターンは、大きく分けて以下の5つに分類できます。

 

1. 公式アカウントからの不適切な投稿
これが最も典型的で、深刻なダメージに繋がりやすいパターンです。担当者の個人的な意見の投稿、差別的・非倫理的な表現、ジェンダーや特定のコミュニティへの配慮を欠いた内容、災害時などの不謹慎な投稿、そして単なる事実誤認や誤情報の拡散などが含まれます。原因の根底にあるのは、担当者の知識不足や倫理観の欠如はもちろんのこと、チェック体制の不備が挙げられます。 

 

2. 従業員の個人的なアカウントでの不祥事
いわゆる「バイトテロ」に代表されるように、従業員がプライベートで利用しているSNSアカウントでの不適切な言動が、会社の信用を失墜させるケースです。勤務時間中の不適切な写真の投稿、顧客のプライバシーや社内機密の漏洩、会社や取引先への誹謗中傷などがこれにあたります。公式アカウントではないからと油断していると、あっという間に「〇〇社の社員がこんなことをしている」と特定され、企業としての管理責任を問われることになります。 

 

3. 顧客対応やクレーム処理の失敗
SNSは、顧客からの不満やクレームの受け皿にもなります。この「お客様の声」に対する対応を誤ると、炎上へと発展します。高圧的な態度での反論、不誠実な言い訳、コメントの無断削除やユーザーのブロックなどは、火に油を注ぐ最悪の対応です。顧客は「意見を聞いてもらえない」「都合の悪いことを隠蔽している」と感じ、その怒りがSNS上で拡散されてしまいます。 

 

4. 製品・サービスそのものに起因する問題
製品の欠陥や異物混入、サービスの品質の低さ、誇大広告などがSNS上で告発され、拡散されるパターンです。一人のユーザーの小さな投稿が、同じような不満を抱えていた他の多くのユーザーを巻き込み、大きなうねりとなって企業に押し寄せます。 

 

5. ステルスマーケティング(ステマ)や不適切なPR手法
広告であることを隠して、あたかも中立的な第三者の口コミであるかのように見せかける「ステマ」は、発覚した際に消費者の信頼を根底から裏切る行為として、激しい非難の対象となります。インフルエンサーに依頼する際、PR表記を徹底させなかった、あるいは過剰な演出を依頼した結果、炎上するケースが後を絶ちません。

 

面白いことに、これらの炎上の根本的な原因を掘り下げていくと、多くの場合「想像力の欠如」と「内輪ノリの危険性」という2つのキーワードに行き着きます。

 

「この表現を見たら、違う立場の人々はどう感じるだろうか?」「この投稿が、意図しない形で切り取られて拡散される可能性はないだろうか?」といった、受け手の多様な視点を想像する力が欠けているのです。また、社内やチーム内では面白いとされていたジョークや表現が、一歩外に出れば、全く通用しない、あるいは誰かを深く傷つける「内輪ノリ」であることに気づけない。このギャップが、炎上の火種を生み出すのです。

 

あなたの会社は、これらのパターンに陥る危険性を孕んでいないでしょうか?過去の事例を「対岸の火事」と捉えず、「自社で起こりうる未来」として分析することが、炎上対策の第一歩となります。

 

 

3.事前に策定すべきソーシャルメディアポリシーの重要性

炎上という名の「火事」を防ぐためには、日々の火の元の確認が欠かせません。

そのために不可欠なのが、組織としてのSNSとの向き合い方を定めた「ソーシャルメディアポリシー」です。

これは、単なるルールブックではありません。SNS運用における判断に迷った時、担当者が立ち返るべき場所を示す「憲法」であり、企業のブランドと従業員を守るための「盾」となる、極めて重要な文書です。

 

ポリシーがないままSNS運用を始めるのは、海図もコンパスも持たずに大海原へ漕ぎ出すようなもの。担当者の個人的な感覚やその場の判断にすべてが委ねられ、組織としての統一されたメッセージを発信することも、リスクをコントロールすることもできません。

 

私が以前、ある中小企業のSNS運用立ち上げを支援した際、経営者は「そんな堅苦しいものはいらない。担当者に自由にやらせた方が、面白いものができる」と主張しました。しかし私は、ポリシーの策定こそが、担当者が安心して挑戦できる土台を作ると説得しました。結果的に、明確なポリシーがあったからこそ、担当者は「どこまでが許容範囲か」を理解し、その範囲内で思い切った企画を次々と成功させることができたのです。

 

では、実用的なソーシャルメディアポリシーには、どのような項目を盛り込むべきでしょうか。

 

ソーシャルメディアポリシーに盛り込むべき主要項目

 

1. 基本方針(目的の明確化):
そもそも、なぜ我が社はSNSを運用するのか。「売上向上」「ブランディング」「顧客サポート」「採用強化」など、その目的を明確に言語化します。ここがブレていると、発信するコンテンツの方向性も定まりません。

 

2. 運用体制と責任の所在:
誰が投稿を作成し、誰が承認し、誰が最終的な責任を負うのか。この体制を明確に図示します。炎上などの緊急時、誰に、どの順番で報告・相談すべきかというエスカレーションフローもここに定めておきます。

 

3. 情報発信における基本姿勢:
誠実さ、透明性、顧客への敬意といった、コミュニケーションの基本となる姿勢を定義します。また、「自社の機密情報や顧客の個人情報、取引先の非公開情報は絶対に発信しない」といった、情報管理に関する厳格なルールも明記します。

 

4. 各種法令・ルールの遵守:

著作権、肖像権、プライバシー権、景品表示法など、SNS運用に関連する法律や規制を遵守することを明確に宣言します。特に注意すべき点については、具体的な例を挙げて解説すると、より理解が深まります。

 

5. 禁止事項:
差別的な発言、他者への誹謗中傷、政治・宗教に関する個人的見解の表明、公序良俗に反する内容など、企業として絶対に許容しない投稿内容を具体的にリストアップします。

 

6. ユーザーとのコミュニケーション指針:
ユーザーからのコメントや質問にどう対応するか。返信の範囲、対応時間、ネガティブな意見への対処法などを定めます。これにより、担当者による対応のばらつきを防ぎます。

 

このポリシーは、一度作って終わりではありません。社会の変化や新しいSNSの登場に合わせて、定期的に見直し、アップデートしていく必要があります。そして何より重要なのは、このポリシーを策定するだけでなく、全従業員に共有し、その精神を深く理解してもらうことです。それが、組織全体のSNSリテラシーを高め、炎上という見えない敵から企業を守る、最も確実な方法なのです。

 

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4.従業員向けSNS利用ガイドラインの作成ポイント

企業のSNSリスクは、公式アカウントの中だけで完結するものではありません。むしろ、現代においては、全従業員の個人的なSNS利用にこそ、予測不能なリスクが潜んでいると言っても過言ではないでしょう。従業員一人ひとりは、良くも悪くも「会社の顔」を背負っています。プライベートな投稿のつもりが、会社の信用を根底から揺るがす大事件に発展するケースは、枚挙にいとまがありません。

 

だからこそ、ソーシャルメディアポリシーと並行して、全従業員を対象とした「SNS利用ガイドライン」の策定と周知が不可欠になります。

 

ここで重要なのは、ガイドラインの目的を「従業員を厳しく監視し、縛り付けること」と捉えないことです。それでは、従業員から反発を招くだけで、形骸化してしまいます。ガイドラインの本当の目的は、SNSに潜むリスクから「従業員自身を守り」、そして結果として「会社を守る」ことにある、というメッセージを明確に伝える必要があります。

 

私がクライアントにガイドライン作成を提案する際に、必ず盛り込むようお願いしているポイントは以下の通りです。

 

1. あなたは「会社の代表」であるという自覚を促す
SNS上では、あなたがどこの会社の誰であるかは、案外簡単に特定されてしまいます。「会社の看板を背負っている」という意識を持つだけで、投稿前のワンクッションが生まれます。会社の制服を着たまま、不適切な行動はしませんよね。それと同じ感覚です。

 

 

2. 「機密情報」と「個人情報」の投稿を厳禁とする
これは最も基本的なルールです。未発表の新製品情報、社内の人事情報、会議でのやり取りなどはもちろんのこと、「これから〇〇社と打ち合わせ」といった何気ない投稿が、重要な取引情報を漏洩させてしまう可能性もあります。また、同僚やお客様の個人情報や、許可なく顔写真を投稿することは、プライバシーの侵害にあたることを明確に伝えます。

 

 

3. 他者を尊重し、誹謗中傷は絶対にしない
特定の個人、人種、宗教、性別などに対する攻撃的な発言や差別的な投稿は、個人の問題では済まされず、企業の姿勢そのものが問われます。たとえ匿名のつもりでも、発信者情報開示請求などによって身元が特定されるリスクがあることも伝えておきましょう。

 

 

4. 炎上に加担しない、火の粉を払う
他人の炎上に対して、面白半分で拡散したり、攻撃的なコメントをしたりしないよう注意を促します。また、自社の製品やサービスに関するネガティブな投稿を見つけた場合、個人アカウントで感情的に反論するのではなく、まずは決められたルート(上司や広報部門など)に報告することを徹底させます。

 

 

5. プライバシー設定の定期的な見直しを推奨する
「友人限定公開」のつもりが、設定ミスで「全体公開」になっていた、というケースは非常に多く見られます。各SNSのプライバシー設定の方法を具体的に示し、自分の投稿が誰に見られているのかを定期的に確認する習慣をつけるよう促します。

 

 

以前、ある企業で新入社員が研修中の悪ふざけ写真をSNSに投稿し、問題になったことがありました。幸い、事が大きくなる前に発見できましたが、その社員に悪気は全くなく、単純に「リスクを知らなかった」だけでした。この一件をきっかけに、全社でSNS研修を実施し、ガイドラインを丁寧に説明したところ、従業員のリテラシーは格段に向上しました。

 

 

ガイドラインは、従業員への信頼の証でもあります。「私たちは、皆さんを信頼しています。だからこそ、皆さん自身と会社を守るために、これらのルールを一緒に守っていきましょう」という姿勢で、対話を重ねながら浸透させていくことが、真に実効性のあるリスク管理へと繋がるのです。

 

※関連記事:SNSマーケティングを支えるツール紹介

 

5.炎上を未然に防ぐための日々の投稿チェック体制

どれほど優れたSNS担当者でも、人間である以上、ミスを犯す可能性はゼロではありません。寝不足で頭が回っていなかった、言葉のニュアンスを勘違いしていた、最新の社会情勢を把握していなかった…そんな些細な綻びから、炎上の火種は生まれます。だからこそ、個人の能力だけに依存しない、組織的な「投稿チェック体制」を構築することが、炎上を未然に防ぐための生命線となります。

 

このチェック体制は、飛行機のパイロットが離陸前に行う幾重もの安全確認、いわゆる「プリフライト・チェック」によく似ています。一つの計器、一人の目だけでなく、複数の視点と手順で確認することで、ヒューマンエラーのリスクを限りなくゼロに近づけるのです。

 

効果的なチェック体制を構築するためのポイントは、大きく3つあります。

 

1. 複数の目によるダブル、トリプルチェックの徹底
投稿の原稿が完成したら、必ず作成者以外の第三者が内容を確認するフローをルール化します。理想は、立場や専門性の異なる複数の人間がチェックすることです。

 

  • 一次チェック(作成者本人): 誤字脱字、基本的な事実確認。
  • 二次チェック(同僚・上長): 表現の客観性、ブランドイメージとの整合性、炎上リスクの有無などを確認。作成者が見落としていた「内輪ノリ」や思い込みを指摘します。
  • 三次チェック(法務・広報など専門部署): 必要に応じて、著作権や景品表示法などの法的な問題がないか、企業の公式見解と相違がないかなどを専門的な視点で確認します。

 

2. チェックリストを用いた「確認の標準化」
チェックする側の担当者によって確認の精度にばらつきが出ないよう、具体的な「投稿前チェックリスト」を作成し、運用します。これにより、確認漏れを防ぎ、誰が担当しても一定の品質を担保できます。

 

 

【投稿前チェックリストの項目例】

  • 誤字・脱字、不自然な日本語表現はないか?
  • 記載されている情報(製品名、価格、日付など)に間違いはないか?
  •  特定の個人、団体、文化、宗教などを傷つけたり、差別したりする表現はないか?
  • ジェンダーに関する固定観念を助長するような表現はないか?
  • 使用している画像、動画、音楽などの著作権・肖像権はクリアしているか?
  • 引用元や参考にした情報源は明記されているか?
  • 災害や大きな事件・事故が発生しているなど、投稿タイミングとして不適切ではないか?
  •  この投稿は、私たちのブランドの価値を高めるものか?

 

3. ツールと人間の目のハイブリッド
予約投稿ツールなどを活用すれば、承認フローをシステム化することも可能です。これは非常に効率的ですが、最終的な公開ボタンを押す前の「最後の目視確認」を怠ってはいけません。

予約した時点では問題なくても、公開されるまでの間に社会情勢が大きく変化している可能性があるからです。私が担当していたあるアカウントでは、数日前に予約していた明るいトーンの投稿が、大きな災害のニュース速報の直後に公開されそうになり、慌てて公開を停止した経験があります。ツールの利便性に頼りつつも、最後は「人間の目」と「感性」で判断するという姿勢が重要です。

 

このチェック体制の構築は、一見すると手間が増え、投稿のスピード感を損なうように思えるかもしれません。しかし、炎上が起きてしまった後の対応コストや信用の損失に比べれば、この「事前のひと手間」は、計り知れないほど価値のある投資なのです。

 

 

6.不適切なコメントや批判への初期対応マニュアル

企業のSNSアカウントを運用していると、残念ながら、好意的なコメントばかりが寄せられるわけではありません。

製品への不満、接客へのクレーム、あるいは単なる誹謗中傷など、ネガティブなコメントや批判的な意見が寄せられることは避けられません。

この「最初の棘(とげ)」にどう対処するか。その初期対応の巧拙が、小さな不満の芽を摘み取るか、それとも炎上という大火事へと発展させてしまうかの分かれ道となります。

 

 

ここで最もやってはいけないのが、感情的な反論安易な削除・ブロックです。

批判的なコメントを見て、担当者がカッとなり、「そんなことはありません!」と反論してしまえば、相手をさらに刺激し、そのやり取りのスクリーンショットが拡散されてしまうでしょう。また、都合の悪いコメントを無言で削除したり、批判的なユーザーをブロックしたりする行為は、「隠蔽体質」「不誠実」という最悪のレッテルを貼られ、かえって批判の声を大きくしてしまう典型的な悪手です。

 

 

では、どうすればいいのか。事前にチーム内で合意形成された「コメント対応マニュアル」を用意しておくことが、冷静で一貫した対応を可能にします。

マニュアルには、コメントの種類に応じた対応方針を具体的に定めておきます。

 

 

パターン1:製品・サービスに関する真っ当なご意見・ご不満
これは、企業にとって改善のヒントとなる貴重な声です。

  • 対応: まずはご意見をいただいたことへの感謝を伝えます。「貴重なご意見ありがとうございます」と。その上で、指摘された内容が事実かどうかを社内で迅速に確認します。事実であれば真摯に謝罪し、今後の改善に繋げる旨を伝えます。詳細なやり取りが必要な場合は、DM(ダイレクトメッセージ)や公式の問い合わせ窓口へ誘導するのがスマートです。

 

パターン2:誤解や事実誤認に基づく批判
ユーザーが何かを勘違いして、批判的なコメントを投稿しているケースです。

  • 対応: 感情的に否定するのではなく、あくまで丁寧な言葉遣いで、客観的な事実を提示し、誤解を解くように努めます。「ご指摘の点ですが、弊社の〇〇という製品は、△△という仕様になっております。よろしければ公式サイトのこちらのページもご覧ください」といった形で、情報源へのリンクを添えるとより親切です。

 

パターン3:個人への誹謗中傷や公序良俗に反するコメント
他のユーザーを不快にさせるような、明らかに度を越した悪質なコメントです。

  • 対応: こうしたコメントは、議論の価値がないと判断し、事前に定めたポリシーに基づき、警告の上で削除するという対応が正当化される場合があります。ただし、その基準は明確にしておく必要があります。無言で削除するのではなく、ポリシーに「他のユーザーを不快にさせるコメントや、個人への誹謗中傷は、当社の判断で削除させていただく場合がございます」と明記しておくことが重要です。

 

私が以前目にした「神対応」と呼ばれる事例では、ある飲食店のアカウントに寄せられた「味が落ちた」という厳しいコメントに対し、「ご指摘ありがとうございます。料理長に共有し、ご期待に応えられるよう全力で改善に努めます。もしよろしければ、いつ頃ご来店いただいたか、どのメニューをお召し上がりになったか、DMで教えていただけませんでしょうか?」と真摯に返信していました。この誠実な姿勢に、他のユーザーからは称賛の声が集まり、結果的に店の評判を高めることに繋がりました。

 

ネガティブなコメントは、ピンチであると同時に、顧客とのエンゲージメントを深め、誠実な企業姿勢を示す絶好のチャンスでもあるのです。そのチャンスを活かすためにも、事前の準備を怠らないようにしましょう。

 

※関連記事:クリエイター必見のInstagram最新情報とは

 

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7.万が一炎上してしまった場合の鎮火までのステップ

どれだけ入念に準備をしていても、炎上のリスクを完全にゼロにすることはできません。重要なのは、実際に火の手が上がってしまった時に、パニックに陥らず、冷静かつ迅速に行動できるかどうかです。そのためには、火災発生時の「避難訓練」と同じように、炎上発生から鎮火までの一連のステップを事前にシミュレーションし、組織内で共有しておくことが不可欠です。

 

炎上の渦中にいると、時間は刻一刻と過ぎ、事態は悪化していきます。その中で場当たり的な対応をすれば、火に油を注ぐ結果になりかねません。以下に示すのは、私が多くの現場で実践してきた、鎮火に向けた基本的な5つのステップです。

 

Step 1: 【検知・覚知】 異変の察知と事実確認
まず最初のステップは、火事の発生をいち早く知ることです。SNSモニタリングツールや、日々のエゴサーチを通じて、自社に関するネガティブな言及の急増や、特定の投稿への批判的なコメントの殺到といった「異変」を検知します。
そして最も重要なのが、何が起きているのかを正確に把握することです。

 

  • 誰が、何に対して、なぜ怒っているのか?
  • その批判の根拠となっている事実は正しいのか?
  • 情報の拡散はどの程度の規模になっているのか?
    憶測で動くのではなく、客観的な情報を迅速に収集・整理します。

 

Step 2: 【報告・連携】 迅速なエスカレーション
異変を察知したら、絶対に担当者レベルで抱え込んではいけません。事前に定めたエスカレーションフローに従い、直属の上司、広報、法務、経営層など、関係各所に直ちに報告します。報告が遅れれば、それだけ組織としての意思決定も遅れ、手遅れになります。「怒られるかもしれない」という恐怖心は捨て、正確な情報を迅速に共有することが、被害を最小限に食い止める鍵です。

 

 

Step 3: 【体制構築・方針決定】 対策本部の設置と方針の決定
報告を受け、関係者が集まり、すぐさま対策本部を設置します。ここで、収集した情報をもとに、今後の対応方針を議論し、決定します。

 

  • 事実関係の調査: 社内で何が起きたのか、徹底的にヒアリングし、事実を確定させます。
  • 対応方針の決定: 謝罪するのか、事実関係を説明するのか、あるいは静観するのか。複数の選択肢を検討し、最も適切と思われる方針を一つに定めます。ここで意見が割れると、その後の行動もブレてしまいます。

 

Step 4: 【情報発信】 公式声明の発表
決定した方針に基づき、企業としての公式な声明を発表します。発表の場は、公式サイト、公式SNSアカウントなど、最も多くのステークホルダーの目に触れる場所を選びます。この声明の内容が、その後の世論の動向を大きく左右します。声明を出す際は、誰が読んでも誤解の余地がないよう、明確で誠実な言葉を選ぶ必要があります(詳細は次項で解説します)。

 

Step 5: 【モニタリング・事後対応】 鎮火の確認と次のアクション
声明を発表して終わりではありません。その発表が世の中にどう受け止められたか、批判は収束に向かっているか、新たな火種は生まれていないか、継続的にSNS上の反応を監視(モニタリング)し続けます。 鎮火が確認できるまでは、決して気を緩めてはいけません。そして、なぜ炎上が起きたのかを徹底的に分析し、再発防止策の策定という次のアクションへと繋げていきます。

 

この一連の流れを、平時のうちに何度も頭の中でシミュレーションしておくこと。それが、いざという時にあなたの会社を救う「お守り」になるのです。

 

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8.謝罪文の書き方と発表のタイミング

炎上の鎮火活動において、その成否を分ける最も重要なアクションが「謝罪」です。適切なタイミングで、誠意の伝わる適切な謝罪ができれば、事態を収束に向かわせることができます。しかし、そのタイミングや内容を少しでも誤れば、火に油を注ぎ、さらに大きな二次炎上を引き起こしかねません。謝罪は、それほどまでに繊細で、高度なコミュニケーション技術を要する行為なのです。

 

まず、発表のタイミングについて。基本的には、可能な限り迅速であるべきです。問題発生から時間が経てば経つほど、「なぜ黙っているんだ」「隠蔽しようとしているのではないか」という不信感が募ります。一つの目安として、24時間以内の第一報を目指すべきでしょう。

 

ただし、焦りは禁物です。

事実確認が不十分なまま、憶測で見切り発車の謝罪をすると、後から事実と異なる点が出てきた場合に、さらなる信頼の失墜を招きます。「現在、事実関係を調査しております。詳細が分かり次第、速やかにご報告いたします」という一次報告を先に出し、時間を稼ぐというのも有効な手段です。

 

次に、最も重要な謝罪文の書き方です。ただ「申し訳ございませんでした」と頭を下げれば良いというものではありません。誠意が伝わり、事態の収束に繋がる謝罪文には、必ず含まれていなければならない要素があります。

 

【失敗しない謝罪文の構成要素】

 

1. 謝罪の対象を明確にする
「誰に対して謝罪しているのか」を明確にします。「この度は、〇〇をご覧になり不快な思いをされた皆様、ならびに関係者の皆様に…」のように、迷惑をかけた相手を具体的に示すことで、謝罪の真剣さが伝わります。

 

2. 何が悪かったのかを具体的に認める
「不適切な表現がございました」といった曖昧な言葉ではなく、「弊社の投稿に含まれておりました〇〇という表現は、△△の皆様のお気持ちを深く傷つける、著しく配慮に欠けたものでした」というように、問題となった事実と、それがなぜ悪かったのかを具体的に認めます。

 

3. 言い訳や責任転嫁をしない
これが最も陥りやすい罠です。「そのような意図はなかったのですが」「担当者の認識不足により」といった表現は、受け手には「言い訳」や「個人の問題への責任転嫁」としか聞こえません。意図があろうがなかろうが、結果として他者を傷つけたという事実を、組織として真摯に受け止める姿勢が求められます。

 

4. 経緯の説明と原因の究明
なぜ、このような事態が起きてしまったのか。調査によって判明した経緯と原因を、隠すことなく説明します。「チェック体制が機能していなかった」「社内での人権意識に関する教育が不十分であった」など、組織としての問題を正直に明らかにすることが、信頼回復の第一歩です。

 

5. 具体的な再発防止策を提示する
「今後は注意します」といった精神論だけでは不十分です。「全社員を対象としたSNSリテラシー研修の実施」「投稿前の承認フローに専門部署の確認を追加」など、誰が見ても分かる具体的な再発防止策を約束します。この約束が、企業の未来への本気度を示します。

 

絶対に避けるべきなのは、「もし不快に思われた方がいらっしゃいましたら、お詫び申し上げます」といった、いわゆる「if謝罪」です。これは、非を認めておらず、責任を相手の感じ方に転嫁する最悪の表現です。

 

誠実な謝罪は、失った信頼を回復するための唯一の道です。プライドを捨て、組織の過ちを認め、未来への約束を示す。その覚悟こそが、炎上の炎を消し去る唯一の方法なのです。

 

 

9.SNS運用における法的リスク(著作権・肖像権)

SNSの炎上リスクは、倫理的な問題や言葉遣いのミスだけに起因するわけではありません。担当者が意図せず法律に触れてしまう「法的リスク」もまた、企業に深刻なダメージを与える大きな火種となります。特に、著作権や肖像権に関する認識の甘さは、ある日突然、権利者からの警告や訴訟という形で、手痛いしっぺ返しを食らう可能性があります。

「みんなやっているから大丈夫だろう」「これくらいならバレないだろう」という安易な考えは、絶対に通用しません。「知らなかった」では済まされない、SNS運用担当者が最低限知っておくべき法的リスクを解説します。

 

【著作権侵害のリスク】
著作権とは、文章、写真、イラスト、音楽、動画などの「創作物(著作物)」を作った人(著作者)に与えられる権利のことです。他人が作った著作物を、許可なく利用することは、原則として著作権侵害にあたります。

 

やりがちなNG例:

  • ネットで見つけた素敵な写真を、無断で自社アカウントの投稿に使う。
  • 好きなアニメのキャラクターのイラストを、無断でキャンペーン画像に使用する。
  • 他人のブログ記事や投稿文を、引用のルールを守らずにコピペして使う。
  • 市販のCD音源や流行りの楽曲を、無断で動画のBGMとして使用する。

いわゆる「フリー素材」であっても、商用利用が禁止されていたり、クレジット表記が必要だったりと、利用規約で細かくルールが定められています。利用する前には、必ず規約を隅々まで確認する癖をつけましょう。

 

【肖像権侵害のリスク】
肖像権とは、自分の顔や姿を無断で撮影されたり、公表されたりしないように主張できる権利のことです。これは有名人だけでなく、すべての人に認められています。

 

やりがちなNG例:

  • 開催したイベントの様子を撮影し、参加したお客様の顔がはっきりと写っている写真を、許可なくSNSに投稿する。
  • 街中で撮影した写真に、偶然通りかかった一般人の顔が個人を特定できるレベルで写り込んでいるまま投稿する。
  • 従業員の写真を、本人の明確な同意を得ずに、採用活動などの目的でSNSに掲載する。

イベントなどで写真を撮影し、SNSに掲載する可能性がある場合は、事前にその旨を告知し、参加者から包括的な同意を得ておく、あるいは顔が写り込んでいる方には個別に許可を取る、といった配慮が不可欠です。

 

【その他の法的リスク】
業種によっては、他にも注意すべき法律があります。

  • 景品表示法: 「業界No.1」「絶対痩せる」といった、根拠のない、あるいは消費者を誤解させるような過剰な宣伝文句は、景品表示法違反(優良誤認表示)に問われる可能性があります。
  • 薬機法(旧・薬事法): 化粧品や健康食品などを扱う場合、医薬品と誤解されるような効果・効能をうたうことは、薬機法で厳しく制限されています。

 

これらの法的リスクを回避するためには、担当者任せにするのではなく、法務部門や顧問弁護士といった専門家のチェックを受けられる体制を整えることが理想です。クリエイティブな発想を守りながらも、法という名のガードレールを逸脱しない。そのバランス感覚こそが、プロフェッショナルなSNS運用には求められます。

 

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10.信頼回復に向けた事後対応と再発防止策

炎上の火を消し止め、謝罪を終えたとしても、それで終わりではありません。むしろ、そこからが失われた信頼を取り戻すための、長く地道な道のりの始まりです。一度ひび割れてしまった顧客や社会との関係性を修復し、より強固なものへと再構築していくプロセスこそが、炎上対応の最終章であり、最も重要なパートと言えるでしょう。

 

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがありますが、炎上を単なる一過性の事故として処理し、根本的な原因究明や再発防止を怠る企業は、必ずまた同じ過ちを繰り返します。炎上という手痛い失敗は、自社の弱点や課題を浮き彫りにしてくれた、いわば「強制的な組織の健康診断」のようなものです。この診断結果を真摯に受け止め、組織をより良く変えていくチャンスと捉えることができるかどうかが、企業の未来を大きく左右します。

 

信頼回復に向けた具体的なステップは、以下の2つに大別されます。

 

1. 約束の実行と透明性の高い情報開示
謝罪文で社会に約束した「再発防止策」を、有言実行で着実に進めていく必要があります。そして、その進捗状況を定期的に、透明性をもって報告することが、信頼回復への道のりを着実に歩んでいることを示す何よりの証拠となります。

 

  • 「先日お約束した研修を、本日全社員を対象に実施いたしました」
  • 「新しいSNS投稿の承認フローが、本日から正式に運用開始となりました」
    といった具体的な報告は、「あの会社は口先だけでなく、本気で変わろうとしている」という印象を与え、少しずつ人々の心に残った不信感を溶かしていきます。この地道なコミュニケーションを継続することが、何よりも大切です。

 

2. 組織の仕組みと文化へのフィードバック
二度と同じ過ちを繰り返さないためには、炎上の原因を徹底的に分析し、それを組織の仕組みや文化そのものにフィードバックしていく必要があります。

 

  • 炎上原因の徹底分析: なぜチェック体制は機能しなかったのか、なぜ担当者は不適切な表現に気づけなかったのか。表面的な事象だけでなく、その背後にある組織構造やコミュニケーション、企業文化にまで踏み込んで原因を掘り下げ、詳細な報告書として文書化します。
  • ポリシーやガイドラインの見直し: 今回の事例を踏まえ、ソーシャルメディアポリシーや従業員向けガイドラインに、より具体的で実効性のある項目を追加・修正します。
  • 継続的な教育と啓発: 一度きりの研修で終わらせず、定期的にSNSリスクに関する勉強会を実施したり、他社の炎上事例を共有して議論する場を設けたりすることで、組織全体のSNSリテラシーを常に高いレベルで維持します。
  • 承認フローの厳格化と多角化: 担当部署内だけで完結するのではなく、法務や広報、場合によっては人事など、異なる視点を持つ部署のチェックを必須とするなど、承認プロセスそのものを見直します。
  •  

炎上を経験した企業は、大きな傷を負います。しかし、その傷跡から学び、より強く、より誠実な組織へと生まれ変わることも可能です。失敗を隠すのではなく、失敗から学び、未来への教訓とする。その真摯な姿勢こそが、最終的に人々の信頼を再び勝ち取るための、唯一の道なのです。

 

※関連記事:SNS広告クリエイティブ制作の極意

 

SNSリスクは「ゼロ」にはできない。だからこそ「備え」が企業の未来を創る

 

ここまで、企業のSNS運用に潜む様々なリスクと、その管理方法について詳しく解説してきました。炎上の深刻なダメージから、具体的な予防策、そして万が一の際の鎮火方法まで、ご理解いただけたかと思います。

 

忘れてはならないのは、SNSという、不特定多数の多様な価値観が渦巻く世界において、炎上リスクを完全に「ゼロ」にすることは不可能に近いということです。どれだけ注意を払っていても、時代の変化や受け手の解釈によって、意図せず誰かを傷つけてしまう可能性は、常に存在します。

 

だからこそ、私たちが目指すべきは、失敗をしない完璧な「聖人君子」のようなアカウントではありません。目指すべきは、日々の運用においてリスクを最小化する努力を怠らず、そして万が一過ちを犯してしまった際には、誠実に向き合い、正しく対処できる「しなやかな強さ」を持った組織です。

 

今回ご紹介したSNSのリスク管理は、単に炎上を防ぐためのネガティブな守りの施策ではありません。それは、顧客一人ひとりと誠実なコミュニケーションを築き、社会から信頼される企業であり続けるための、極めてポジティブな「ブランド戦略」そのものなのです。

 

あなたの会社のリスク管理体制は、本当に万全でしょうか?

 

まずは、自社のソーシャルメディアポリシーや運用フローを、もう一度見直すことから始めてみてください。その小さな一歩が、あなたの会社の未来を、見えない脅威から守るための大きな力となるはずです。

 

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執筆者

株式会社カプセル 代表

デザイン歴30年以上。全国誌のデザインからキャリアをスタートし、これまでに1,000件以上の企業・サービスのブランディングを手掛けてきました。長年の経験に裏打ちされたデザイン力を強みに、感性と数字をバランスよく取り入れたマーケティング設計を得意としています。
また、自らも20年以上にわたり経営を続けてきた経験から、経営者の視点に立った実践的なマーケティング支援を行っています。成果に直結する戦略構築に定評があり、多くの企業から信頼を寄せられています。
香川県出身で、無類のうどん好き。地域への愛着と人間味あふれる視点を大切にしながら、企業の成長を支えるパートナーであり続けます。

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