現在、どのような業種・業界であってもSNSマーケティングは欠かせません。SNSにはそれぞれプラットフォームごとに特性や強みがあります。その中でもインスタは「インスタ映え」という言葉が生まれるほど、ビジュアル重視のSNSとして知られています。
リノベーションやリフォームのように、ビフォーアフターが明確なサービスとインスタの相性は抜群です。自社リノベーションの施工事例を画像や動画でインスタに投稿すれば、自社サービスの良さを多くの見込み客にアピールできます。
しかし、SNSマーケティングにおけるインスタ運用に慣れていない人は、「具体的にどのように運用すればいいのか」がわからず悩んでいるケースが多いです。
そこで本記事では、リノベーション・リフォームの施工事例をインスタに投稿して集客や認知度拡大に成功している企業の事例を紹介します。また、これらのインスタ運用の成功例から見る運用のコツも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
集客に成功している他社の事例は、自社のSNSマーケティングの良いお手本になります。
SNSマーケティングではお手本となるベンチマークアカウントを見つけて参考にすることが成功への近道です。これはインスタ運用でも例外ではありません。
今回は特に参考にしてほしい成功事例を3社紹介します。
この投稿をInstagramで見る
「エコワークス」は福岡・熊本・佐賀などの九州北部で木の住宅を提供しています。新築住宅と高性能リノベーションが得意な会社です。
エコワークスは、画像や動画と同時に表示されるテキストで提供する家の特徴や使っているこだわりの素材などをわかりやすく紹介しています。
また、DMやコメント機能を活用して質問コーナーを設け、ユーザーと積極的にコミュニケーションを取っているのも大きな特徴です。これらコミュニケーションの一環として、エコワークス主催のフォトコンテストも開催されています。
インスタに投稿されている画像のバリエーションも豊富です。
投稿された画像は和室特集・収納特集・キッチン特集・外観特集など、ジャンルごとにまとめられているため、見たい画像がすぐ見つかるように工夫されています。
さらに、一軒の家を「玄関→ダイニング→キッチン」と巡っていくルームツアー画像やルームツアー動画も用意されています。特に注目すべきはルームツアー画像です。画像1枚1枚に手書きのメッセージを添えることで、木の家のあたたかさやスタッフへの親しみやすさを演出しています。
エコワークスは、リノベーションの施工事例やビフォーアフターを公式YouTubeで公開しており、インスタは新築住宅に関する投稿が中心です。インスタで新築住宅の施工例を見せることで、リノベーション後に生まれ変わった家のイメージを想起させて集客につなげています。
この投稿をInstagramで見る
「アネストワン」は名古屋で新築・リノベーションを手がけています。中古物件探しとリノベーションを掛け合わせた「ちゅこリノ」や、両親・祖父母から受け継いだ物件とリノベーションを掛け合わせた「つぐリノ」など、独自のリノベーションプランを提供している会社です。
投稿されている画像は内装やレイアウトの写真もありますが、実際にそこで人が生活している姿を映した写真も多いのが特徴です。この写真を見れば、アネストワンで施工した住宅に自分が住んだときの姿を具体的にイメージできるようになっています。
さらに、アネストワンの公式ホームページに掲載されている「家づくりストーリー」も画像とともに紹介されています。
家づくりストーリーは、アネストワンを利用した顧客の感想、家づくりへの想い、使用する素材や間取りなどのこだわり、担当者やコーディネーターの対応などをつづったものです。このテキストを読めば、アネストワンで住宅をリノベーションするときの流れがわかります。
アネストワンのインスタ運用は、人の体温が感じられる画像やテキストを用意することで、ビジネスライクではなく顧客に寄り添うイメージを作ることに成功しています。
この投稿をInstagramで見る
「スクールバス」は大阪・京都・神戸・堺で営業しているリノベーション会社です。インスタではさまざまな施工事例の動画や画像を投稿しています。
スクールバスが得意としているリノベーションは新旧織り交ぜた洋風スタイルです。
いくつか例を挙げると、パリのアパルトマンをイメージした空間、木の家具がなじむ味わい深いヴィンテージスタイル、ヴィンテージニューヨークスタイルのメゾネットリノベーションなど、外国に住んでいるようなおしゃれなコンテンツが多数投稿されています。
コンテンツをとおして、おしゃれな空間を追及したい顧客のこだわりにとことん対応してくれることが伝わってきます。
また、スクールバスはモデルルームのような洗練されたスタイルから、木のあたたかみが感じられる落ち着いたスタイルまで幅広く対応できる会社です。インスタに投稿された画像や動画からも、年齢・性別を問わないさまざまなニーズへの対応力が伝わってきます。
自社の強みを生かし、さまざまなリノベーションアイデアをユーザーに提供することで集客につなげている成功事例です。
上記3例から学べるインスタ運用を成功させるコツは以下のとおりです。
この項目で、くわしく解説します。
インスタはDMやコメントの機能を利用すれば、ユーザーとコミュニケーションを取れます。エコワークスのように積極的にユーザーとメッセージのやり取りをしたり、リノベーションに関する質問に答えたりすることでユーザーとの距離を縮めることが可能です。
また、ユーザーが参加できるフォトコンテストもフォロワーとの関係を強めるうえで有効な催しでしょう。
人は接触回数が多ければ多いほど親近感を持ちます。ユーザーやフォロワーとコンスタントにインスタでつながっておくことで、リノベーションを検討するときに高い確率で自社が候補に上がるようになります。
また、インスタでの対応に満足すれば友人や親しい同僚にも紹介してもらえるでしょう。
スクールバスのような自社のリノベーションスタイルや強みを伝えるコンテンツは、他社との差別化を図るときに役立ちます。
世の中にはリノベーション事業を手がける会社が非常に多いです。その中で見込み客に選ばれるためには、他社にはない自社独自の強みを発信することが重要です。
アネストワンのコンテンツのように、人がそこで生活している画像と利用者の感想を合わせて載せれば、リノベーション施工時や施工後の生活を具体的にイメージさせられます。
特にアネストワンの「家づくりストーリー」は、顧客の住宅に対するこだわりや想いが存分に伝わってくる内容なので、多くの見込み客の共感を得られるでしょう。
このようなコンテンツは、見込み客のニーズを強く刺激できます。
先述のとおり、インスタは視覚で魅力をアピールできるリノベーション業界と抜群に相性がいいSNSです。しかし、その反面、慣れていない人には運用がむずかしいプラットフォームでもあります。
たとえば、用意する動画・画像・テキストなどのコンテンツは自社のターゲットに最適なものを用意する必要があります。そのため、ターゲット設定がズレていると用意するコンテンツもズレたものになってしまうのです。
また、成果につながる自社プロフィールの作成、ハッシュタグの有効活用など、インスタ運用で有効とされるテクニックを駆使する必要があります。これらの運用ノウハウをゼロから蓄積していくには多くの時間や労力がかかるでしょう。
そのため、インスタ運用ではやく成果を出したい人は、SNSマーケティングの最適解を知るプロに相談するのもおすすめです。コンサルティングから運用代行、運用のアドバイスにいたるまで幅広く対応してくれます。もちろん、インスタ以外のSNS運用も相談可能です。
「プロに運用代行をまかせたい」「自社運用についてアドバイスが欲しい」といった悩みを持っている人は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
また、これからインスタグラム運用を始める、またはすでにインスタグラムを運営しているがいまひとつ効果を感じてないなど課題がありましたら、「SNSマーケティングとは|SNSマーケティングを始める前に現状の基礎知識」もぜひ参考にしてみてください。